2005年12月12日

イランの新しい大統領アハマディネシャドは、歯に衣を着せない、反米・反欧州主義者のようです。先日「イスラエルを地図の上から消すべきだ」と言ったと思ったら、今度は「ドイツはそんなにイスラエルのことが心配ならば、イスラエルをドイツへ移せばいいじゃないか」と公言して、ドイツ、イスラエルだけでなく全世界から顰蹙を買いました。イランの聖職者たちも、この原理主義者の放言には手を焼いているようです。またホロコーストを否定するかのような発言もしています。いずれにしても、イラン国民の反イスラエル、反西側感情をくすぐることによって、国内での地位を固めようとしているように見えます。イスラエルは、イランの核兵器開発計画に一段と神経をとがらせるでしょう。3月にイスラエルがイランの各関連施設を空爆するという噂も流れています。いずれにしても、中東にはまたきな臭い匂いが漂ってきました。